私の大好きな、脳研究者、池谷裕二先生のコラムが、
とても印象的でしたので、書かせて頂こうと思います。
今回は少々古い論文を紹介したい。
昨年末に発表された『手を貸す』と題された論文である。
こんな論文だ。既婚女性を集めて、手首に強い電気ショックを与える。
何度も刺激を繰り返すと、ショックを与えようとするだけで嫌悪の脳回路が
活性化するようになる。痛いのだから当然だろう。
そこで夫にも協力してもらう。ベッドの脇でパートナーの手を握ってもらうのだ。
手首への刺激は同じだが、今回は最愛の夫が手を握っている。さて、脳の反応は
どう変化するだろうか。
微笑ましいことに、夫が手を差し伸べると、脳の嫌悪反応が減少することがわかった。
実際、嫌悪を感じたかと尋ねると「今回はそれほど苦痛ではなかった」と返ってくる。
見知らぬ人が手を差し伸べても嫌悪を減じないというから、これは夫だけが持っている
「愛の力」ということになる。
目に見える愛情だけが愛情ではない。ここでは手を差し伸べるだけで十分なのだ。
手を尽くす・手間が掛かる・手を焼く・手塩に掛ける・手を抜く――「手」に関する
言語表現は枚挙に暇が無い。それほど手はシンボリックだ。
他者の脳さえもコントロールする力を秘めている。
先の実験でも、貸したのが足だったら効果は薄かっただろう。
「手を伝う」と書いて「手伝う」――まさに手は温柔敦厚な心の通い路だ。
因みにこの実験、仲の良い夫婦でないと鎮痛効果はなかっという。
逆に言えば、脳の反応を見れば、どれほど良好な関係を築いているかが
一目瞭然なわけだ。
2007.12.26 日経新聞 夕刊 コラムより
人との繋がりは一日では築けないと思うので・・。
穏やかな日もあり、嵐の日もあり・・これからも、その繰り返しかもしれませんが、
毎日、神様からの御恵みを頂きながら過ごせる幸せに感謝しつつ・・・。
電車のレール夫婦でいいのかな~と思う、今日この頃です。
あっ!気づかぬうちにポイントが切り替わってた・・とはならないように気をつけま~す。
○○さま
その節は、いろいろとご心配、ご迷惑をお掛けいたしまして
申し訳ございませんでした。
わざわざこちらまでいらして下さいましたのに、
外出いたしておりまして・・すみません。m(..)m
伊勢屋さんにはお伺いしたことがないので、
もしよろしければ、またぜひ!!!